Kebv Company

私の日記も兼ねつつ、何かしら有益な情報が書ければ

ハローワーク事件簿

どうも、無職から脱することができずにいるkebvです。
先日、ハローワークに行ってきたのですが、その際のちょっとした出来事をお話ししようと思います。

雨の降る日の出来事・・・・

最近は梅雨が明けたと言うのに、むしろ雨天が増えたような。そんな気持ちが下がりがちな日が続いている。
雨が降ろうが、槍が振ろうが、私の無職というステータスに変化はないので、ハローワークに通わなくてはならないわけだ。その日も、雨に濡れながらバイクを走らせ、ハローワークに向かいました。バイクのスピード分、威力の増す雨粒は、服を濡らす以上に、気持ちを削っていく。そんな重たい気分を引きずって、ハロワ職員さんへ相談をする。

ハローワークの相談ブースというのは、基本的に個別で相談していただけるのですが、仕切りは簡単なパーテーションのみ。意外と隣の人との距離も近いです、つまり、隣人の声が聞こえてきてしまうのです・・・

オバ様のご相談

私は、淡々と必要な書類を提出したり、不明点を聞きながら書類の空欄を埋めていったり、そんな調子で相談ブースにいたわけです。当然、職員さんも落ち着いたテンションでいて、粛々と手続きが進んでいきます。
それと対比するかのように、お隣で相談してらっしゃったオバ様が、ハイテンション。「これは、どういうこと?」と何気ない質問にしても、物凄い剣幕というか、気迫があって、お隣職員さんもタジタジって感じ。
基本的に、人の相談なんて聞きたくもないが、こちらが静かなのも相まって、すごい聞こえてきてしまう。私は肩を窄め、ちょっと小さくなってしまいました。

オバ様の主張

オバ様は何度も同じ質問をしているようで、「だ・か・ら!どっちが大丈夫なの?」と。”だ・か・ら”と一音ずつ置いて発音している時は、会話が平行線になっているとき。これは、日本語の鉄則。
職員さんは丁寧に説明しているようでしたが、恐らく質問の意図からズレていたのでしょう。余計に相手はヒートアップし、職員さんはテンパっていく・・・完全な悪循環ですね。
断片的な情報しか聞こえてこないのですが、オバ様は他県から足を運んだようで、自分のハロワでは職業訓練が受けられないからわざわざ来たとのこと、その訓練というのは誰でも受けれるものなのか?ということを聞いているようであった。
私は「そんな遠方からキレ散らかしに来られて、ご苦労様ですね」と呆れつつ、「これは何かの運命だから職員さん頑張ってね!」と達観しておりました。

ハロワの真髄

ハローワークに来る人の、一定割合で、変わった人が来ます。話が通じないような人とか、働きたくなさそうにする人とか、もはや何をしに来たのか謎ですが・・・・
私は自身の手続き等も終えたので、帰宅しようとしていた頃、お隣のオバ様は少しクールダウンしてきた様子でしたが、未だ沸々と蒸気を出しながら、いつ爆発するかわからない雰囲気を醸し出しておりました。
そんな中、職員さんが『ちょっと正確にはわからないんですけど』と前置きをして話そうとした時、オバ様が深いため息をして「わからないってどういうことですか?そうやって他人事のように・・・・」と、静かなカウンターを入れたのです。
この時、客観的に見れば、職員さんの些細な一言に突っかかったように見えます。ですが、私にはオバ様の悲痛な思いが語られた瞬間だったと思います。
一度、冷静に、オバ様側に立って考えて見たいと思います。他県から来たオバ様。職業訓練は地域によって、内容が異なるそうで、わざわざ足を運ぶということは、相当な意欲があったのでしょう。そして、憶測ではありますが、前の県ではたらい回しにされたと、オバ様自身が感じている可能性があります。そして、やっときたハローワークでも、はっきりしない答えが返ってきたら、それは少し切れる気持ちがわかります。
そして、何より、私と同じ無職というステータスを持っているということです。現代社会に置いて、無職は非情な病魔です。納税や勤労の義務をまっとうできないということが、いかに社会から阻害されている感覚がすることか。「何してる人?」と聞かれ、「何もしてないです」と答えるときの、無力たるや。オバ様も、同じ病魔に侵されていたのであろう。

それを踏まえてオバ様の言葉を思い出してみる。
「わからないってどういうことですか?そうやって他人事のように・・・・」
極論を言えば、他人事ではある。原因を追求していけば、最後に残るのは自己責任という言葉だけだ。社会的に見れば、そうなるまで真面目に生きて来なかったオバ様が悪いのだろう。
だがしかし、誰かがもう少しだけオバ様に歩み寄ってあげることはできなかったのだろうか?

ハローワークでは皆、無職に悩んでいる。表面に出すかどうかは個人差であるが、悲痛さの塊だ。それをどう昇華していくのか?それこそが、ハロワの真髄である。

まとめ

今回は、ちょっとした出来事でしたが、私的には凄い考えさせられる内容でした。悪い人はいないけども、優しさが平等に分配されてないから、いざこざが起きる。そんなことを思ってしまいました。

と、それっぽいことを言いましたが、無職ステータスには変化なし。私の貯蓄は減っていく一方なので、人のことには構わずに頑張らなくてはいけないですね!wwwwwww